 |
|||
日本の南北朝時代の武将。伯耆守であったことから、同じく建武の新政下で重用された楠木正成、結城親光、千種忠顕と合わせて三木一草と称された。 鳥取県西伯郡大山町名和で海運業を営んでいた名和氏の当主。商業活動を行って蓄財をしており、比較的裕福な武士であった。鎌倉幕府の討幕計画が露見し捕縛されて隠岐島に流罪となっていた後醍醐天皇が、島を脱出すると、これを鳥取県東伯郡琴浦町に迎え、討幕運動に加わった。これに勝利した名和長年は後醍醐天皇により伯耆守に任じられた。幕府滅亡後に後醍醐天皇により開始された建武の新政において、河内国の豪族、楠木正成らとともに天皇近侍の武士となる。討幕運動において京都の六波羅探題を滅ぼした足利尊氏と対立し、尊氏が中先代の乱の討伐を契機に建武政権から離脱すると、正成、新田義貞らと共に宮方として尊氏と戦うが、1336年の湊川の戦いの後に京都に入った尊氏に敗れ討死した。明治19年には正三位、昭和10年には従一位を追贈されている。明治17年、長年の功をもって、末裔の福岡県名和神社宮司名和長恭が男爵を授けられた。 |
|||
花押の販売