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松平不昧花押
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松平 治郷は、出雲松江藩の第7代藩主。直政系越前松平家宗家7代。江戸時代の代表的茶人の一人で、号の不昧で知られる。その茶風は不昧流として現代まで続いている。
松江藩は財政が破綻しており、周囲では松江藩は恐らく滅亡するだろうと囁かれるほどであった。藩政改革に乗り出し、積極的な農業政策の他に治水工事を行い、木綿や朝鮮人参、楮、櫨などの商品価値の高い特産品を栽培することで財政再建を試みた。これらの政策で藩の財政改革は成功した。これにより空になっていた藩の金蔵に多くの金が蓄えられたと言われる。
茶人としての才能は一流であり、石州流を学んだ後に自ら不昧流を建てた。さらには古今名物類従や瀬戸陶器濫觴など、多くの茶器に関する著書を残している。1818年5月28日に死去した。享年68。

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